アパレルプロフェッショナル科(2年制)

デザイン力・表現力を高める学びを通して「アイデアをカタチにするための知識や技術」を身につけます。

職業実践専門課程認定学科

学習成果目標 [ディプロマ・ポリシー]

●ファッションの専門的知識を理解し他者とのコミュニケーションツールとして使用する力を身につけている。

●ファッション表現をするための技能を習得し、それを駆使してオリジナルのファッションを表現することができる。

●変遷するファッショントレンドに順応し、柔軟性を持った思考で判断する力を身につけている。

●ファッション産業の業務を行うために組織の一員としての考えと行動で他者と協力し、仕事を進めていく力を身につけている。

●目的達成のために困難に負けない心身の力を身につけている。

●ファッションを通して喜びや快適さを他者に伝えていく思考と行動ができる。

教育方針 [カリキュラム・ポリシー]

1年次はファッション表現の服づくりの基礎となる縫製とパターン製作技術を学び、ベーシックなアイテムの製作ができる技術を身につけます。デザイン面においてはデザインテーマの設定からデザインへの落とし込みを学び、オリジナルのデザインを創造する力を身につけます。
そして、身につけた力でつくり上げた作品はプレゼンテーションで他者が共感し、ファッションとして認知させるところまで連動した学習をします。
2年次では複合的なカリキュラムで製作した作品を発表し評価を受け、実用的なファッション表現を習得します。

カリキュラム

基礎から専門知識・技術までを、実践的に学ぶ2年間。

1年次にはデザインする力、パターンをつくる力、繕う・形にする力を身につけます。2年次には、ショップやショーの準備を通して、1年次に身につけた力をさらに実践的に学びます。

1年次

デザインする力

考案

クリエーションワーク 1・2・3
プレゼンテーション 1
デザイン画 1・2
コンピューターグラフィックス 1

パターンをつくる力

創造

パターンメーキング 1・2・3・4・5
立体裁断 1・2

縫う・形にする力

創造

アパレル技術 1・2・3・4・5

ファッションビジネスの知識と実践

表現

ファッションマテリアル 1
マーケットリサーチ 1
コレクションセミナー 1
スタイリングマップ 1
イベントプロデュース 1
incubate collection

科目の一部を掲載しています。

2年次

デザインする力

考案

デザインクリエーション 1・2・3
プレゼンテーション 2

パターンをつくる力

創造

クリエーションパターン 1・2・3
パターン・テクニック 1
CAD 1・2
立体裁断 3

縫う・形にする力

創造

モデリング 1・2・3

ファッションビジネスの知識と実践

表現

ファッションマテリアル 2
マーケットリサーチ 2
コレクションセミナー 2
イベントプロデュース 2
リクルートガイダンス 2
incubate collection

科目の一部を掲載しています。

主な必修科目

クリエーションワーク
ファッションデザイナーに必要な「デザインを生み出す力」を学びます。自然や音源などの情報からデザインへと転換する授業や課題を通して、発想力・構成力・情報力など、さまざまな力を養い、企業など外部の人へ発表・閲覧ができるレベルのプレゼンテーションボードの製作を目標とします。

パターンメーキング
服づくりのもととなる原型の作図法と、さまざまなデザインへの展開方法を学びます。スカート・ブラウス・パンツ・ジャケットなどベーシックアイテムの原型製作を通して、平面と立体の関係やシルエットのデザインやバランスを理解し、パターンメーキングの基礎知識・基本技術習得を目標とします。

アパレル技術
生地の地直しの方法から、「ミシン縫い」「手縫い」など縫製技術を学びます。ベーシックアイテムの縫製を通して、さまざまな生地の縫製方法や効率の良い縫製手順、美しいシルエットの出し方など、縫製に関するさまざまな知識や技術の習得を目標とします。

立体裁断
地の目に対しての理解と、ピン打ちなどの立体裁断の技術、身頃のゆとりの入れ方など、立体裁断技術を学びます。スカートやワンピースなど、作品を形にするために必要となる基本的な技術から、作品の表現の幅を広げるための応用技術まで習得することを目標とします。

主な授業

コンテストコーチング
ファッションデザイナーやファッション業界のプロとしての第一歩を踏み出すためには、さまざまなコンテストやコンペティションでの受賞もきっかけのひとつになります。この授業では、実際のコンテストやコンペティションでどのように結果を残すか、具体的なアドバイスを通してその方法を学んでいきます。

コンピューターグラフィックス
Macの基本操作をはじめ、PhotoshopやIllustratorの扱い方、各種ソフトの特徴を理解して、自分の頭の中のイメージを的確に表現するためのツールとして、目的に応じて使いこなせるようになることをめざします。Tシャツのプリントデザインなど、実際の作品製作を通してスキルを身につけていきます。

CAD
アパレル業界において必要不可欠なアパレルCADの操作方法を学びます。最新型のCADソフトを使用し、スカートやブラウスなどのパターン展開や工業用パターンの製作、仕様書作成など、アパレル業界で必要な一連の流れを学ぶことで、実践的な能力の習得を目標とします。

モデリング
これまでに習得した知識や技術を用いて、期間限定shop【incubate】や【incubatecollection】などで発表する作品を製作します。期間限定shop【incubate】では「商品」としての品質を持ったものを、【incubatecollection】ではランウェイ上で最高の魅せ方ができるものを製作することを目標とします。

実践で役立つ知識・技術をトータルで学べるその他のカリキュラム

ファッションビジネス 1/ ビジネスコミュニケーション / リクルートガイダンス 1/ デザイン画 3/ モデルウォーキング 1・2/ キャンパスサポート 1・2/ パターン・テクニック 2/ 帽子製作 / インターンシップ / コレクションスタッフ

目標とする職種

ファッションデザイナー / パタンナー / ソーイングスタッフ / 舞台衣装デザイン / 舞台衣装製作 など

代表的な資格

F.S.A.Styling Map 検定ジュニア / ファッションビジネス能力検定3級 / パターンメーキング技術検定3級 / 教員認定 / ファッション販売能力検定 など

専門士の称号

服飾専門課程のアパレルプロフェッショナル科を卒業した者は、専門士(服飾・家政専門課程)と称することができる。

時間割紹介

例)1年次前期

 
HR HR HR HR HR HR
1限目 9:10~ デザイン画1 スタイリング
マップ1
パターン
メーキング
クリエーション
ワーク1
アパレル技術
2限目 10:50~ ファッション
ビジネス1
3限目 13:10~ パターン
メーキング
コンピューター
グラフィックス1
パターン
メーキング
アパレル技術 アパレル技術
4限目 14:50~
    • HR
    • 1限目 9:10~
    • 2限目 10:50~
    • 3限目 13:10~
    • 4限目 14:50~
    • HR
    • デザイン画1
    • パターン
      メーキング
    • HR
    • 1限目 9:10~
    • 2限目 10:50~
    • 3限目 13:10~
    • 4限目 14:50~
    • HR
    • スタイリング
      マップ1
    • ファッション
      ビジネス1
    • コンピューター
      グラフィックス1
    • HR
    • 1限目 9:10~
    • 2限目 10:50~
    • 3限目 13:10~
    • 4限目 14:50~
    • HR
    • パターン
      メーキング
    • パターン
      メーキング
    • HR
    • 1限目 9:10~
    • 2限目 10:50~
    • 3限目 13:10~
    • 4限目 14:50~
    • HR
    • クリエーション
      ワーク1
    • アパレル技術
    • HR
    • 1限目 9:10~
    • 2限目 10:50~
    • 3限目 13:10~
    • 4限目 14:50~
    • HR
    • アパレル技術
    • アパレル技術

例)2年次前期

 
HR HR HR HR HR HR
1限目 9:10~ デザイン
クリエーション
立体裁断3 クリエーション
パターン
CAD 1 モデリング
2限目 10:50~
3限目 13:10~ デザイン
クリエーション
リクルート
ガイダンス2
クリエーション
パターン
選択科目
帽子製作
モデリング
4限目 14:50~ ファッション
マテリアル2
    • HR
    • 1限目 9:10~
    • 2限目 10:50~
    • 3限目 13:10~
    • 4限目 14:50~
    • HR
    • デザイン
      クリエーション
    • デザイン
      クリエーション
    • HR
    • 1限目 9:10~
    • 2限目 10:50~
    • 3限目 13:10~
    • 4限目 14:50~
    • HR
    • 立体裁断3
    • リクルート
      ガイダンス2
    • ファッション
      マテリアル2
    • HR
    • 1限目 9:10~
    • 2限目 10:50~
    • 3限目 13:10~
    • 4限目 14:50~
    • HR
    • クリエーション
      パターン
    • クリエーション
      パターン
    • HR
    • 1限目 9:10~
    • 2限目 10:50~
    • 3限目 13:10~
    • 4限目 14:50~
    • HR
    • CAD 1
    • 選択科目
      帽子製作
    • HR
    • 1限目 9:10~
    • 2限目 10:50~
    • 3限目 13:10~
    • 4限目 14:50~
    • HR
    • モデリング
    • モデリング

服づくりで挑戦する主な洋服

1年次には一般的に着られている、ベーシックな服を製作することで基礎を学びます。2年次には、1年次に学んだ技術を応用した服づくりを行います。

STUDENT'S VOICE

子どもの頃から身近な存在だった洋裁

祖母が服飾系の学校の出身ということもあって、幼い頃からミシンや洋裁はとても身近な存在でした。高校生の頃には、買ってきた服の丈や袖を自分好みに直すことも増え、世の中にもっと自分の好きな服やぴったりな一着があればいいのにな、と思いながら過ごしていました。その気持ちは次第に、好きな服がないなら自分の手でつくればいい、という考えへと変わっていき、MFCのアパレルプロフェッショナル科で服づくりを本格的に学ぶ決意をしました。祖母の影響で洋裁の基本的な技術はある程度備わっていたものの、デザインやパターンについては初めて学ぶことばかりだったので、毎回の授業がとても新鮮ですし、知識や技術がみるみる身についていく感覚があって本当に楽しいですね。

自分にしかつくれない自分らしい一着に挑戦したい

今はジャケットづくりに奮闘する毎日です。これまでに、シャツ、スカート、ワンピースなど、いろいろな形の服づくりにチャレンジしてきましたが、一気にパーツが多くなるジャケットはつくるのが本当に難しい一着です。しかも、毎回難しい生地を選びがちな私は、ウール100%のフランネルという裁断の難しい生地をチョイスしたため、予想通り悪戦苦闘しています。ただ、最初にイメージした和テイストの素敵な一着に仕上げたいという想いが強いので、最後の最後まであきらめずに全力で取り組みたいと思います。
MFCで実際に学んでみて、ここを選んで良かったなと思う点は、経験する一つひとつが自分の将来の夢に繋がっていると実感できるところです。それが今の私の原動力となっています。卒業後はアパレルブランドに就職して、技術を磨きながら経験を積み、いつか唯一無二のデザイナーとして独立したいと考えています。そのためにも、今はすべてのベースとなるファッションの基礎を身につけているところ。残された授業はもちろんのこと、集大成となる来年のファッションショーでは、私にしかつくれない一着に挑戦したいと考えています。

アパレルプロフェッショナル科
埼玉県立蕨高等学校 出身

棚橋 歩香さん